複雑化しすぎた社会を単純化し浄化する

2016-08-07   society  design  management 

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仕事に限らず、世間一般に限らず、とにかく無駄に複雑化する人間があまりもに多すぎる。おれが関係ないところでやる分にはほっとけばいいけど、仕事でこれをやられると本当に頭にくる。複雑さが最終的にもたらすものは負債であるが、そういった連中はその自ら生み出した負債への対処に協力を求めてくるから質が悪い。自分が生み出した複雑さの結果なんだから、自分自身でなんとかしてほしい。

いまの日本は複雑さの限界に達している。自らが生み出した複雑さを維持管理するために延々と疲弊し続けているのが、まさにいまの日本社会だ。刹那的な利益のために複雑さを生み出し、その生み出した複雑さを維持管理するために、得られた利益を喰い潰しながら極限まで疲弊していく。これがいまの日本企業と消費者の姿だ。

複雑化を維持、促進しようとする勢力に餌を与えるな

この複雑さによる負の連鎖を断ちきるのは実に簡単だ。複雑さを生み出す人・企業に利益を与えなければいい。

  • 複雑な料金形態のサービスを拒否
  • 複雑さを生み出している企業の製品を不買
  • どうせたまらないわけのわからないポイントカードを拒否
  • 等々

いろいろな理由があって、実行に移すのは難しいという人もいるかもしれない。だがそういう人にも、決意だけはしてほしい。「複雑さを拒絶する」と、強く決意してほしい。たとえ行動はせずとも、ただ強く決意だけはしてほしい。

なぜなら強い決意はいずれ行動に繋がるからだ、だからいまは決意だけでも十分だ。

複雑さを生み出す人たち

そもそもなぜ複雑さを生み出す人たちがいるのかというと、もちろん能力不足なのは言うまでもないが、決定的なのは想像力の乏しさだ。想像力が皆無と言ってもいい。複雑さで消費者を欺けば、確かに一時的な利益は得られるであろうが、同時にその複雑さよって発生する巨大な負債を想像できないのだ。この複雑さによる負債は、数字には現れてはこない

ブラック IT 企業が低スペック PC による作業効率の低下を理解できずに、いつまでも時代遅れの低スペック PC を使い続けるのはこれと同じ理由だ。低スペック PC による作業効率の低下も数字に現れることはない。

彼らの目には、複雑さによる一時的な利益や、PC を買い替えないことによるコスト削減しか見えていないのだ。

彼らをどうするか

結論から言うと、どうしようもない

某ベンチャー企業でこういうトップがいたが、彼が変わることはなかった (もちろん儲かってもいない)。彼はこの先も延々と複雑さを生み出していくのだろう。世の中から複雑さを排除するには、「複雑さを排除する」という明確な志を持った人間が先頭に立っていくしかない。

複雑さと戦う

だからいまはできるだけ多くの人に、「社会から複雑さを排除する」という決意だけでもしてほしい。あと「エッセンシャル思考」を読んで。