うちにある 2台のデスクトップ PC (メインとサーバ) を Wi-Fi 化した。2台とも自作 PC なので、自分で Wi-Fi カードを取り付けないといけないのだが、何を使ったらいいのかとかよくわからなかったので、USB の Wi-Fi アダプタを使って茶を濁していた。メイン PC はそれで Wi-Fi 化しているが、サーバ用途に使っている方はいまだに LAN ケーブルを使用している。
USB のやつでも Wi-Fi 化は可能なのだが、
- USB ポートまわりをスッキリさせたい
- そもそも USB 機器を可能な限り減らしたい
- たまにアクセスポイントへの接続自体が切れる (瞬断とかじゃなくて)
の理由で、いっそのこと内蔵してしまうことにした。
いろいろ選択肢はあるようだけど、今回は信頼と実績の Intel 製品『Intel 7260HMW』を使うことにした。これ、届いた実物を見てあまりの小ささにびびった、SD カードサイズの小ささだ。まあもともとノート PC 用のものなので、小さいに決まっているのだが。
ノート PC 向けの製品なので、そのままではデスクトップ PC に接続することはできない。なので、これ ↓ を使って PCIe x1 に変換してやる。
Fenvi mini PCI Express用モジュールカード to PCI Express wifi変換ボード miniPCI / PCI-E wifi 変換ボード WiFi+Bluetoothカード対応 6DBアンテナ2本付き(Intel 7260/Intel 6235 /Intel 6230/Intel 6300など)ワイヤレスカード含まれていません
Amazon のページ上にはバリエーションが山ほどあるが、「FV101」が変換用アダプタになる。これに Intel の Wi-Fi カードを差し込んでやれば、デスクトップ PC の PCIe 端子で使えるようになる。
取り付け方はそんなに難しくはない。
- Wi-Fi カードを変換アダプタの端子に差し込んで
- 差し込んだ Wi-Fi カードをネジで止めて
- 変換アダプタに付いてるアンテナ用の細っい 2本のケーブルを、Wi-Fi カード上にある極小端子に差し込んで
- 変換アダプタのカバーをはめてネジ止めして
- PC のマザーボードに差し込む
- 最後に変換アダプタ付属のケーブルで、マザーボードの USB 用のピンと接続する
だけだ。
ただ最後のやつ、なんで PCIe で接続した上にケーブル接続が必要かと言うと、Wi-Fi カードに Bluetooth アダプタも内蔵されていて、これを使えるようにするためだ。
PC ケースの USB 端子とかを接続するのに使用するマザーボード上のピン、あれに接続する必要がある。PCIe 接続だけで Bluetooth まで使えるようにするのは、技術的に難しいからそうなっているのだろうけど、なんかモヤモヤするわ。
とりあえずまあ、Wi-Fi に加えて、Bluetooth まで内蔵にできたんだから万々歳だけど。これはほんとにありがたい、おかげで USB Bluetooth アダプタも処分できる。
2台ある PC の両方にこれを接続したんだけど、Linux (Ubuntu) PC の方はなにもしなくても普通に使えるようになった。こういうの、実は Linux マシンのほうが簡単なんだよな。
予想通り Windows PC の方はなかなか認識してくれなくて苦労した。うまくいかなかった原因は、どうやら USB Wi-Fi アダプタのドライバが悪さしてたようだ。全部アンインストールして再起動したらうまくいった。
なので USB の Wi-Fi アダプタとか Bluetooth アダプタを使っていたら、全部アンインストールしてから作業を始めたほうがいい。Bluetooth 機器のペアリングも全部解除しておくとなおよいだろう。
Windows PC には、別途ドライバもインストールしておくこと。
ほんとにインストールが必要かどうか (Windows 標準のドライバだけでいけるかどうか) は試してないので不明。まあ別に悪さをするようなものではないので、普通にインストールしとけばいいと思う。
これで Wi-Fi と Bluetooth が内蔵になったので、LAN ケーブルと USB アダプタは処分した。ついでに USB ハブも取っ払ってほんとにすっきりした。内臓は圧倒的な正義だわ。
今日取り付けたばかりだけど、いまのところ不具合もなく、速度も 800Mbps 近く出ているようだ。
これ、どう考えても最初から取り付けておくべきだったな。なのでこれから自作する人には、最初から Wi-Fi カードを内蔵することをおすすめする。