おれがもっとも無粋で、心の底からなくなってほしいと思うもののひとつが、画鋲である。足に刺さって怪我をしたこともあるし、おそらく選挙ポスターに使用されていたと思われるものが自転車のタイヤに刺さってパンクしたこともある。大したメリットをもたらさないうえにデメリットは極大なのだから、あえて画鋲を使用することはテロレベルの行為だとすら思う。
画鋲の代替品なんて、少し頭を使えばいくらでも見つけられるはずだ。その代表がホッチキスだ。カレンダーやポスターのような紙を壁に貼り付けたいなら、ホッチキスで十分だ。
ホッチキスの針の出る部分を、壁やコルクボードに密着させて強く押し付けると、 針は曲がらずに ┏┓ の状態で打ち込まれます。このとじ機能を「タッキング」と言い、画鋲がわりになります。
── ホッチキス物語 いろいろな場所で活躍するホッチキス - 文具・オフィス機器 - 製品情報 - マックス株式会社 - マックス株式会社
ホッチキスといえば、紙を何枚か束ねるくらいの力しかないと思うだろうが、ホッチキスの針で重いものを壁に固定する『壁美人』なんてアイテムもあるくらいだから、実はけっこうな固定力がある。
実際、プロジェクター用スクリーンを壁に貼り付けるのに、ホッチキスを使用してみたが、なぜ画鋲なんてものが必要とされているのかわからないレベルで、簡単かつ完璧に貼り付けることができた。
ホッチキスを使用して壁に貼り付ける方法は、壁美人の FAQ ページを参考にするとよい。
よくある質問 / 壁美人.jp 壁掛け収納金具・壁面収納家具を工場直販
確かに石膏ボードに釘やネジを打ち込むと壁がボロボロと崩れて抜け落ちてしまいます。 これは石膏ボードの組織を壊しながら釘やネジが押し入っていくために起こる現象です。 しかしホッチキスの場合、先端が0.3×0.5㎜と非常に細く石膏の組織を壊しません。 従って石膏ボードはボロボロと崩れずしっかり針が刺さります。
使用するホッチキスと針を間違わなければ、特に失敗するような要素はないだろう。
使用するホッチキスは、壁に対して打ち付ける必要があるので、180 度開ける物を使用する。FAQ ページでも言及されている『マックス ホッチキス HD-10D』を使用すること。
針は一般的な「No.10」サイズを使用する。この細さが重要で、逆にこれより太いとだめらしい。加えて重要なのが、ステンレス製の針を使用すること。
マックス ホッチキス針 No.10-1M ステンレス 10 号
強度も腐食耐性もステンレス製の方が優れるので、迷わずステンレス製を使おう。
紙媒体の排除を進めているため、紙媒体を対象としているホッチキスは不要だと考えていた。だが、今回のこの Hack は非常に有効だったので、今後はホッチキスを必需品に格上げしたい。
このホッチキス Hack をもっと普及させ、1 日でも早く画鋲を日本から駆逐したい。この記事を読んだ人もぜひ協力してほしい。まずは家庭から、ホッチキス Hack で画鋲を排除しよう。