人生は流れに逆らわない方が浮き沈みが少なくなる
みたいなことを言っている人がいた。昔のおれだったら受け入れられなかっただろうが、いまは「あながち間違いでもない」気がする。
昔のおれは「どれだけ流れに逆らえるか」が自身の意思そのものであり、またその結果によって自身の能力が決定されると考えていた。流れに逆らって浮き沈みが起きても、「どれだけ浮き沈みを均せるか」こそが優秀さの証明であると信じていた。これはこれで一つの考えかもしれないが、いまのおれの考えは全く違う。というより、その意思の置き場所が違う。
「どの流れに乗るか」こそが自身の意思であり、その流れに逆らうことは意思や能力とは無関係だ。むしろ流れに逆らうことは、自身の意思との矛盾である。また、「どれだけその流れに乗れるか」で自身の能力が決定されるのだ。
「流れ」を選択することを意思とし、その選択した「流れ」には逆らわない。すばらしく気持ちのいい生き方だ。