夏の帰省時は、夜に外で読書をするのが個人的な恒例行事になっている。読書端末として iPad を使用するので、暗さは特に問題にならないが、最低限の照明としてキャンドルを使用していた。
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うちの親は生粋の田舎者なので、実家の照明はすべて絵に描いたような昼白色全開の蛍光灯と LED 電球である。そのせいで RPG のダメージゾーンの如く HP をガリガリ削られるので、帰省時はキャンドルや電球色の照明の用意が必須なのだ。
加えて BGM 用にモバイルスピーカーを使用しているのだが、最近見つけた『MoriMori LED LANTERN SPEAKER ランタンスピーカー』があれば用が足りることに気がついた。なんせ電球色の照明にスピーカーが付いているわけだから。
そこで今年はキャンドルを購入する代わりに、この LED ランタンスピーカーを購入してみた。価格は 1万3千円弱だった。
帰省時に早速使用してみたけど、想像してたよりもぜんぜん良くて、めちゃくちゃ気に入って、夜はずっとこれの照明とスピーカーからの BGM で過ごしていた。
照明
まずシェードの部分がちゃんとガラスになっているのがすばらしい。ソミーだかなんだかそんな名前の斜陽企業も似たような製品を出しているが、その製品のシェード部分は、彼ら曰く「有機ガラス()」だそうだ。要はただのプラスチックである。この製品は普通にガラスを使用しているのでとても美しい。照明とガラスのコンボは最強だからな。
照明は正面に付いているダイヤルで調光可能になっている。最大にすると明るすぎるくらいだった。個人的にはほぼ最小レベルの明るさで満足できた。
色が電球色なのもポイントが高い。電球色、かついい感じに調光が効くので、室内でもずっとこの照明のみで過ごしていた。
こんな感じ、すばらしい。
スピーカー
スピーカー部分に関しては、まあこんなもんだろうなという感じ。モバイルスピーカーにそれほど音質は求めないので、それなりに鳴ってくれれば十分だ。このスピーカーは十分に及第点を超えている。
(楽天の) レビューに「音量ボタンがないことが不満だ」と言っている人がいたが、個人的にはまったく逆で、音量ボタンを削ってくれて本当にうれしい。接続機器側で音量調節したらいいだけの話で、スピーカー側にまで音量ボタンを付ける必要はまったくない。両方で音量調節しないといけない方がはるかに不便だ。
バッテリー
microUSB 端子で充電可能になっているので、必要ならモバイルバッテリーから充電も可能だ。自分の使い方ではその必要はまったくなかった。夜通し使うとか、照明を MAX にして使う、とかでもない限りは、あまり気にしなくてもよいだろう。
欠点
まだ 3日ほどしか使用していないが、個人的には不満点はまったくない。
あえてこの製品の欠点を挙げるなら、
- アウトドアガチ勢にはおそらく向いてない
- 電球で言うところのフィラメントの部分がちょっと斜めになっている
くらいか。
1 に関しては、防水でもないし、照明にしてもスピーカーにしても個別の機能の専用品には劣る。要するに単純にスピーカー用途では、モバイルスピーカーには勝てませんということ。照明としても吊るして使ったりとかできないし。
2 は斜めになっているのがなんかちょっと気になった。真っ直ぐに直したくても、電球のフィラメント部分に触るには外のガラスを割らないといけないのと同じで、壊さないと触れないようになっている。なので自分で直すことはできない。
ただまあ前述のとおり、それらはおれとしては大した欠点ではない。
防災用品としての LED ランタン
防災用品として LED ランタンは常備しておくべきだと考えているが、この LED ランタンを防災用途で常備するのはなかなかいいアイデアかもしれない。ロウソクを常備しろと言う人もいるけど、この地震大国でロウソクを災害時に使用するとか正気の沙汰ではない。余計な災害を増やすだけだ。
常備するなら断然 LED ランタンだ。
今回購入した LED ランタンは、実家に置きっぱなしにしているので帰省時にしか使えないが、あの美しい照明が非常に気に入ったので是非普段も使いたい。まあ持ち運べばいいだけなんだけど、それなりの大きさがあるので、さすがにめんどくさい。ガラスだから気を使うし。自宅用にもう一個買いたくなってきた・・・。
帰省していつも思うのは、照明は本当に大事だということ。昼白色照明で削られた HP は、電球色 LED ランタンで回復しよう。