「社会や他人が変わらないことを嘆くのではなく、自分自身を変えろ」

こういった話をいたる所で目にする気がするが、いまいち納得できていなかった。「なぜ明らかに間違っている方を変えずに、自分自身が変わらないといけないのか」、そういった感情が消せなかったからだ。

だか、去年の暮に起こった出来事で、完全に考えが変わった。「社会や他人が変わらないことを嘆いている暇があるなら、一刻も早く自分自身を変えるべき」だ。

「自分自身を変えろ」というのは、「変わらない社会や他人」に不本意ながら合わせるという意味ではない。「それらを自分自身の問題とすることで、問題を自分のコントロール下に置く」という意味なのだ。

社会や他人を変えることは容易なことではないが、それが自分自身であれば自らの意思次第でいくらでも変えられる。「他者ではなく自身を責めろ」とか、「妥協しろ」ということではない。「問題を外部から内部に移すことで、コントロール可能にしろ」と言っているのだ。それが「自分自身を変えろ」という言葉の真の意味だ。

自分自身を変えて、問題をコントロール下に置く。自身のコントロール下にある問題など、なんの障害にもならないはずだ。

攻殻機動隊SAC にも似たようなセリフが出てくるけど、あれはあれでまた意味が違うんだろうな。