ずっとやりたいと思っていた「天井投影」を実現するために、新しいプロジェクターを導入した。
購入の経緯
もともと、うちの 4K プロジェクターでやろうと思っていたのだが、でかいプロジェクターだと設置が面倒な上に、上に向けて投影するのが難しいことが判明した。加えて、シーリングライトが邪魔だったりで、天井とはいえ狭い部屋では十分な広さが確保できず、諦めざるを得なかった。
だが、去年の引っ越しで部屋が広くなったこともあり、天井投影熱が再燃してきた。前回の反省を踏まえて、今回はモバイルプロジェクターをメインに検討していたのだが、どれも性能の割に高いのと、海外の製品が多く、日本でメーカーサポートが受けられるのかどうかいまいち不安なものしか見つからなかった。
そんなときに、たまたま『Z6 Polar Meets popIn Aladdin』がセールで 1万円OFF になっているのを発見。本体仕様を確認してみると、おれが求めていたのはまさにこれだったことが判明した。
このプロジェクター、以前から存在自体は知っていたのだが、初めから選択肢に入っていなかった。「配線なし、かつ邪魔にならない天井に設置できるのが popIn Aladdin のメリットなのに、そのメリットを全部捨てた 4K ですらないただのプロジェクターなんか誰が買うんだよ」と思っていたためだ。結局、おれが買うことになったが。
天井投影用プロジェクターに求めるもの
よくよく考えると、天井投影用プロジェクターは「取り回しがしやすいこと」が求められる真の条件であって、別にそれは「モバイル」である必要はない。しかも、モバイルプロジェクターに内蔵されているバッテリーは、おれには完全に無用の長物だ。外で使うことはありえないし、バッテリーを気にしながら使うのが嫌なので、たとえバッテリー内臓でも必ずコンセントに接続して使うからだ。
つまり、おれが天井投影用プロジェクターに求める真の条件は、
- 小さくて
- 軽くて
- 取り回しがよい (天井に向けやすい)
- かつ Full HD クラス
であることだ。まさに『Z6 Polar Meets popIn Aladdin』である。
三脚を付ける
モバイルプロジェクターを含めた小型プロジェクター全般がそうだろうが、 Z6 Polar も例に漏れずカメラの三脚が使える。これは本当にありがたい、三脚が使えるだけで設置の自由度が格段に上がるからだ。もちろん上に向けて投影することも簡単にできる。Z6 Polar を購入する人には、三脚もセットで購入することをおすすめする。すでに三脚を持ってる人も、Z6 Polar 用に新しい三脚を用意したほうがいい。付けっぱなしにしたほうが楽だし。
Fotopro 三脚 DIGI-204 WH 4段 小型 3WAY雲台 アルミ製 ホワイト 810847
おれは、安くて (1,692円)、本体の色と合う、白い三脚を同時購入した。色が本体と合っていて見た目はすばらしいが、安物だからか水平にするのが難しい。三脚を買ったことないので他と比較できないけど、安物特有のぐらつきを感じた。
プロジェクター本体の天面に、タッチセンサー式のボリュームボタンがあるのだが、本体の位置調整をしているときに、意図せずにここを触ってしまって非常に煩わしい。個人的にはこれは不要だった。どうせリモコン使うんだし。
HDMI 入力を試す
Nintendo Switch を接続して試してみたが、天井投影で寝ながらできるし、ゲーム用途でも最高だった。格ゲーの遅延とかはよくわからないが、おれが遊ぶゲーム (マリオカートとか RPG) ではまったく問題ない。
ちなみに Nintendo Switch 接続用に、新たなデバイスを導入した。
Nintendo Switch 3 in 1 充電器 Type C HDMI 変換アダプター
よくある純正ドックと同じ機能を提供してくれるハブだが、何がいいかと言うと「AC アダプターに HDMI 出力ポートを付けた形状なので、別途 AC アダプターが不要。かつコードも 1本減る」ことだ。
これ便利で普通に使えてるけど、製品の質は最低だった。新品なのに本体に汚れはあるし、説明書が入ってるけどなぜか SSD の説明書だし、何より無駄に高い。これを買うよりは、類似品があるのでそっちを買うか (LED ギラギラだったのでおれはやめたけど)、これのパクリ元のオリジナル製品がそのうち出ると思うので、そっちを待つかした方が賢明だ。
Nintendo Switch を接続してみて気になったのは、「OS と HDMI 外部入力の切り替えが、マニュアルでできない」点だ。切り替えるために HDMI を挿し直したりする必要があるということだ。これアップデートでなんとかならないものかな。いくらなんでも煩わしすぎる。 (リモコンのメニューボタン(上から3つ目の黒丸ボタン) を長押しで出てくるメニューから選択できるっぽい)
天井投影
先日、実際に試してみたらこんな感じになった。想像以上にすばらしい結果になった。
実際に天井投影をやってみて感じたことは以下のとおり。
- 部屋が明るくなる
- 当たり前だけど
- 画面部分だけが明るいのを期待していた
- そんなわけないのに……
- 寝室で寝る前に使う想定だったから
- ファンは静かだけど、本体の近くにいるとやっぱうるさい
- 当たり前だけど
- フォーカスは自動で調整できるけど、台形補正は手動なのがめんどい
- なので、めんどくさくて結局まっすぐ投影する
- 天井投影の場合、斜めから投影したほうが、本体のファンの音が聞こえない位置に設置できるけど
- 斜めからの投影は、マニュアル台形補正が面倒すぎる
- 置きっぱなしにしたらいちいち補正しなくていいけど
- ルンバの邪魔になるので、使い終わったら片付けたい
- 天井投影で電子書籍を読むのは無理だった
- できないという意味ではなく
- できるけど、読書に全く集中できないという意味で無理
- シーリングライト型 popIn Aladdin と同じ UI なので使いやすい
- 使い慣れていると言った方が正確か
- 同じ OS、同じアプリ
- UI/UX が共通なので、脳への負担が小さい
- これ、けっこうでかいメリットだった
- リモコンも同じだし
- 同じリモコンだからどっちのリモコンだかわからなくなるけど
- 区別できるようにシール貼った
壁投影
以下は天井にある popin Aladdin との比較。
左が三脚上から投影している Z6 Polar、右が天井の popin Aladdin の映像だ。右のが大体 50インチ程度の大きさになる。やはりでかい画面はすばらしい。天井の popin Aladdin は動かせないのでこのサイズが限界なのが残念だ。
4K にこだわらないなら、Z6 Polar で十分な気がする。
- Full HD
- 結構明るい (500-700ANSIルーメン)
- 圧倒的に軽くてコンパクトだからまったく邪魔にならない
- 5万円で買える
すばらしいスペックだ。
プロジェクターは使ってるだけで楽しいのがいい。4K超短焦点プロジェクターが本格的にほしくなってきた。プロジェクター中心の生活にしたい。