SONY の新型ヘッドホン WH-1000XM3 を購入した

2018-10-14   gadget 

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10月に発売された SONY の新型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3がほしくてたまらなくて、発表になってから買うかどうかずっと悩んでいた。だが悩んでいても仕方ないし、ヘッドホンは他のものと比べて使用時間が長い。なので「買っても損はないだろう」ということで、持論である「ガジェット 3年寿命説」の検証も兼ねて、発売早々購入した。

WH-1000XM3 | ヘッドホン | ソニー

ソニー ヘッドホン 公式ウェブサイト。ヘッドホンWH-1000XM3の商品ページです。

いままで使用していた、同じく SONY の MDR-1ABT からの買い替えになる。MDR-1ABT を購入したのがおよそ 3年前なので、「ガジェット 3年寿命説」の検証にはもってこいだ。

MDR-1ABT からの改善点

旧型機 MDR-1ABT からの改善点で、個人的にうれしかったのは以下の 6つ。

  1. aptX HD 対応
  2. 充電端子が microUSB から USB Type-C に変更
  3. USB 端子部分がキャップレスになった
  4. 本体が曲線を主体とした野暮ったくないフォルムになった
  5. ノイズキャンセリング機能搭載
  6. ボタン操作時の英語音声ガイド

aptX HD 対応

使用しているトランスミッターが aptX HD に対応しているのに、MDR-1ABT の方は普通の aptX にしか対応してなくて非常にもやもやしていたのだが、これでようやく aptX HD で接続できるようになった。

aptX HD での接続時には、トランスミッターの LED が「5秒ごとに 4回点滅」と説明書にあるが、そうなっているのでちゃんと aptX HD で接続されているようだ。これ、ヘッドホン側でも、「音声ガイドで接続に使用しているプロファイルを案内」してくれたら完璧だったのにな。SONY には次期アップデートで、ぜひこれを検討してもらいたい。

充電端子が microUSB から USB Type-C に変更

「今後は USB Type-C 以外の USB 端子を搭載するべきではない」と思ってるので、妥当な決定だろう。何もかも全部徹底的に USB Type-C にしてほしい。

USB 端子部分がキャップレスになった

地味にうれしいのがキャップレスになった点。これ、旧型機では充電時に常にイライラしてたから、キャップが消えてくれて本当によかった。そもそも「使用頻度の高い箇所にキャップを付ける」なんてのは、デザイン上のあまえでしかない。恥を知るべきだ。

本体が曲線を主体とした野暮ったくないフォルムになった

MDR-1ABT もそんなに悪くないと思っていたけど、さすがに新型の WH-1000XM3 に比べると野暮ったさは否めない。WH-1000XM3 は質感も見た目もとてもすばらしい。

形が変わったことで装着感が変わったかというと、フィット感は上がっている。ただ、MDR-1ABT の装着感にも不満はなかったので、「装着感が改善されたか」と言われると微妙なところだ。

ノイズキャンセリング機能搭載

室内でしか使わないので、屋外のことはよくわからないが、とりあえず室内の音は全部消えた。空気清浄機とか、キッチンの換気扇とか、稼働中の洗濯機とか、それらの音がまるごと全部消えた。なにかあったら気づけないんじゃないかと不安になるくらい全部消えた。

ボタン操作時の英語音声ガイド

これも本当にありがたい改善だ。最初からこれがなかったことが異常な気もするが、「音声ガイドで現状のステータスを把握できるようになった」のは大きな進歩だ。特に「使用中に電源ボタンを (長押しではなく) 押すと、バッテリー残量を音声で報告してくれる」機能はとても気に入った。

音質に関して

肝心の音質は、劇的とまではいかなかったが、確かによくなっている気がする。こういうのは音の好みもあるから、「逆に音が悪くなったらどうしよう」とか思っていたけど、完全に杞憂だった。このレベルの音質をワイヤレスで享受できるんだから、すばらしい時代になったもんだ。

SONY のヘッドホンは、好みの問題なのかはよくわからないが、とにかく音質的にハズレがない。そのため、今回もそうだったように、購入時に他社製品をあまり選択肢に入れない。ハズレがないなら最初から SONY のヘッドホンを買えばいいだけだし。

購入後にすぐにやるべきこと

購入した人はすぐに SONY 製の「星2つのポンコツアプリ」をダウンロードして、本体アップデートと最適化を実施してほしい。アプリは「箱の中に入ってる紙に QRコードがある」ので、そこから行けば迷わないはず。アップデートと最適化でどこが改善されたのかは正直よくわからないが、こういうのは早めに片付けるに限る。

ちなみに本体アップデートは、スマホからヘッドホン本体にファイル転送するのに死ぬほど時間がかかる。Bluetooth の転送速度が遅いのか、アプリがポンコツなのかは知らないが (両方だと思ってるけど)、とにかく時間がかかるので、ヘッドホンを買ったらすぐに片付けてしまおう。

「ガジェット 3年寿命説」は正しいか

使用頻度が高いもので、それに対してなにかしらのストレスを感じているのであれば、極めて正しいと思った。3年も経てば大抵は改善されているだろうし、実際に買い替えてみて不満点はすべて解消された。

逆にストレスがないのであれば、3年は早すぎる気もする。いくら改善されているとは言っても、なにもかもを 3年で買い替えていたら金がいくらあっても足りないし。

ただし、5年経ったら絶対に買い換えるべきだ。


SONY 製品はソフトウェアとネットワーク周りががぐだぐだ過ぎて、今後はなるべく生活から排除していこうと考えていた。だがヘッドホンに関しては、音質がすばらしいのと、使い勝手が他社と比べて大幅に劣るわけでもないので、今後もしばらくは SONY の一択になりそうだ。